資金繰りに困らない会社経営2

起業支援
利益が増えても資金繰りが楽にならない理由
利益が増えても資金繰りに困るということは資金の使い方に問題がありそうです。
売上、利益の増加は資金繰りには当然プラスの要因です。
売上の増加は新規にお金が入ってくる状態(入口)ですが、その使い道として、利益以上に物(資産)を購入したり、負債(借入金)の返済が必要だったりすることがあれば入ったお金はそのまま社外に出て行ってしまうといくらお金が入ってきても資金繰りは苦しくなります。

資金繰りに苦しまないための2つのポイント
(1)返済不要の資金を増やす。
(2)資金の使い道をチェックする。
無駄な資金の流出を避けるためには、赤字経営を黒字経営にする。
返済の不要の資金の増加を目指す。イコール売り上げを増やす。
利益に結びつかない資産の購入や利益で返済できなくなるような借入金の増加を抑える。
資金繰りを管理する帳票は「貸借対照表」ですが、お金の増加(入口)は負債の増加か資産の減少、使い道は資産の増加か負債の減少としてとらえられます。

資金繰りを貸借対照表から確認する方法
貸借対照表の仕組みは、企業の財政状態を表示したものであり、資産と負債及び純資産を分類して対照的に表示した計算書であります。
具体的に、
右側(負債、純資産)には資金をどのように集めてきたか(入口)
左側には資金の使い道(出口、何に資金を使っているか又は運用しているか)
が表示されています。

まとめると、

総資産総負債(負債・純資産合計)
銀行からの借入金は負債になり、
株主からの出資金は資本となります。
資金とは、そのうちの現金預金として保有している資金を差します。

例えば、借入金を持って社屋を購入した場合は、資産としての土地や建物が増加しその反面借入金が増加した状態で、総資産と負債の金額が増加しただけで手元の資金は増加しません。
様々な経営取引から、現金預金が常に不足しないように資金管理をすることが資金繰りを苦しくしないコツであります。